14世紀の女子アナ
そういえば、サッカー選手と結婚する女子アナは記憶にない。野球選手とばかりだ。機を見るに敏というか、一時はずいぶん盛り上がったものの、サッカーはいまだ国民的スポーツにならず、人気低迷を予感してサッカー選手を避けたのではと、かんぐりたくなる。女子アナが誰を結婚相手にえらぶかが、実は時代の指標になっている、そんな気がする。
高学歴でお嬢様そだちの女子アナがなぜ野球選手をえらぶのかという疑問がしばしば話題になるが、めずらしいことではない。
十四世紀の南北朝動乱は、おそらく日本史でも初の下克上の時代だった。この時代によく見られたのが、貴族のお嬢様と武士の恋愛。武士による強姦というか強要とするのがふつうだが、そうでもないらしい。中には、貴族の恋人を捨てて、武士と駆けおちしたツワモノのいたという。どうやら女性には強さへのあこがれがあるらしい、と海音寺潮五郎の本に書いてあった。
貴族のむすめといえば、まさに高学歴でお嬢様そだち、今でいうところの女子アナにあたる。南北朝時代、貴族の権威は最低におちこみ、以後、五百年後の十九世紀まで武士の時代がつづいたところをみると、昔から高学歴のお嬢様は、機をみるに敏なのらしい。


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